宇宙時間

人もオーバーヒートしてしまうことがある。そしてそんな時は、いっときでも強制停止してくれる何かを持っているとありがたい。You tubeやSNSのように時間が溶けてしまうものでなく、ほんのひと時だけクールダウンさせてくれる何か。
大学3年時、単位を取るため論文提出で3日完徹した。記述式の試験ではなかったため楽ちん楽ちんと甘く見ており期限の3日前まで手付かずで、いざ取り組んでみると想像以上のボリュームに大慌て。いわゆる夏休みの宿題パターンだ。幸いだったのはテーマが自分に合っていたことで、そのテーマについての意見がそれなりにあったということ。なので、書き出しからつまずくことなく集中できた。大筋の内容はイメージできていたため、あとは枝葉の部分や構成部分の考察に時間を使えば良かったのだ。もし、なんら意見もなく頭の中真っ白、情報収集から始めますみたいな状態だったら3日完徹でも完成しなかっただろう。提出期限3日前の早朝から開始し、こりゃまずいと気付いてからは全集中した。それはもう必死で、休憩なんて頭になく、とにかく終わるまで書き続けることしか頭になかった。やはり人は追い詰められた時、極めて深い集中力を長時間維持できるのだなと振り返ってみて思う。3〜4時間など本当にあっという間に過ぎ去っていった。どんどん時間が溶けていった。しかし、まる1日経ち、2日目の夜になる頃には疲労感を感じるようになった。小一時間程で集中力が途切れる。なにせ集中力全開の全集中状態で脳をフル回転させ続けているわけで、当然といえば当然なのだが、だからと言って思考を止めたり手を止めたり出来ないのが辛い。次の集中力が戻ってくるまでの間もとにかくノンストップで書き続ける。もう脳が完全にオーバーヒートしていた。いい加減朦朧としてきた2日目の深夜。B G Mがわりに雑音が欲しくて付けたテレビからふと流れてきた一曲が私を強制停止させた。終わりの見えない課題と容赦なく迫る提出期限。手を止めることも迷っているいとまもない。麻痺した意識と疲労の極み、そんな牢獄から束の間心も意識も完全に解き放ってくれた。全神経がその曲にのみ注がれ他の全ては強制停止、曲が終わると心地よい静寂が残ったのです。それが本日紹介する一曲、「Walking On The Moon」です。本当に宇宙を浮遊しているような曲で、心も軽くなり、曲の間、意識が論文から完全に離れました。もちろん寝てしまったわけではなく(3日間通して不思議と眠気なかった)、オーバーヒートしているのに止まれない自分を強制停止し、クールダウンさせてくれたのです。誰だって宇宙へ行ってしまえば身の回りの事など全て強制停止ですよね。真っ暗な部屋で横になって聴いてみてください。本当に宇宙を感じられますこの曲(笑)

ということで
本日の一曲は

T H E P O L I C E
Walking On The Moon

アーティスト:The Police
曲タイトル:Walking On The Moon
アルバム : Reggatta de Blanc
リリース : 1979年

とりあえず強制停止!!
宇宙な感じが好き
もうかれこれ25年以上前
学生寮の自室に置いていた
当時まだブラウン管だったテレビから
深夜に流れてきたのがこの曲でした
ほんと、救われました

今日も一日お疲れ様です
最高の一日に感謝!
本日もありがとうございました

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